丸腰で戦場に立つのはもうやめにしよう — 個人投資家とオプションの話
オプショントレーダーの熊谷です。
今日のテーマは「なぜ個人投資家はオプションをやるべきなのか」です。
すでにオプションを触っている方なら「そうそう、そうだよね」という話なんですが、実は個人投資家でオプションをやっている人って 1%くらい ⚠️ しかいないんですよね。
これは少し前に記事にしました。
今日は、株はやってるけどオプションは…という方に向けて、なぜそれが危ない状態なのかを話してみます。
⚔️ オプションをやらないというのは、丸腰で戦場にいるのと同じ
まず大前提として知っておきたいのが、日本市場の売買のおよそ 70%は外国人投資家、しかもそのうち約7割が ヘッジファンド だということ。掛け算すると、東京市場の動きの 半分くらいは海外のヘッジファンドが動かしている ことになります。
ゴールドマン、JPモルガン、ソシエテ — オプションを触っていると見慣れる名前ですが、こういった機関投資家は「グローバルマクロ」のスタイルで、現物株・先物・オプションを組み合わせて ポジションを作ってきます。
一方の私たち個人投資家は市場全体の25%しかいないうえに、ほとんどがオプションという道具を持っていない。最新鋭の武器を持った巨人たちがドンパチやっている戦場に、竹やり一本でポツンと立っているような構図なんです。
🛡️ 「耐えるか、損切りか、難平か」の3択から抜け出すために
現物株しか持っていないと、急落が来たときの選択肢は基本的に3つです。
ひたすら耐える
損切りする
ナンピンする
どれも気持ちよくない選択ですよね。
ところがオプションがあると、急落の局面で プットを買う とか、反転を狙って コールや先物を組み合わせる とか、戦い方の幅が一気に広がります。しかも買いオプションなら 損失は払ったプレミアム分に限定 されるので、「逆に行ったら無限大」みたいな話にもなりません。
武器を持つかどうかで、同じ相場が、まったく違うゲームに見えてきます。
📊 オプションが教えてくれる感覚① — ボラティリティ
オプションをやると、もう一つ強烈に身につくのが「ボラティリティ(相場の荒れ具合)」の感覚です。
たとえば、終値で「日経が100円高」だったとして、
日中、1,000円上げて2,000円下げて、ようやく100円高で終わった日
ずっと小動きで、最高でも250円高、結局100円高で終わった日
この2つ、終値だけ見ると同じ「100円高」ですが、相場の温度はまったく別物 🌡️ ですよね。
ボラティリティを意識しないと、こういう違いが見えないまま「チャート上がってきたしよし買おう」となってしまう。荒れた局面で、銘柄に罪はなくても市場全体に巻き込まれる、というやつです。
日経VIやアメリカのVIXがいくらか、どっちに動いているか — オプションをやらない人でも、これを毎日チェックする習慣がつくだけで、長い目で見たトレードの精度はだいぶ変わります。
⏳ オプションが教えてくれる感覚② — 時間
もう一つが「時間」の感覚です。
オプションには毎月SQ(決済日)があって、第2金曜日には強制的にエンドが来ます。だから自然と「残り時間で、この値動きはあり得るのか?」という発想で相場を見るようになるんですね。
これ、個別株しかやっていないと、ほとんど意識しない感覚なんです。気がついたら塩漬け、損切りできずに「もう地獄までついていくぜ」みたいなことになりがち。
評論家の人たちが「年末には上がる」とか曖昧なことを言えるのも、結局 時間を切っていない からなんですよね。オプションは時間を切らされる商品なので、嫌でも「いつまでに、いくらになるのか」を考える癖がつきます。
🎯 何から始めるか — 日経225のミニオプションで十分
「じゃあ何からやればいいの?」という話ですが、私のおすすめは 日経225のミニオプション です。
理由はシンプルで、
チャートは日経先物1本でOK — 個別株のように10〜15銘柄を追う必要がない
決算がない — 指数なのでスキャンダルでストップ安、みたいな事故も基本ない
金額が小さい — 30円や50円のミニオプションなら、1枚 3,000円や5,000円 で買える
私自身、サラリーマン時代に個別株10〜15銘柄を追っていて、決算も損切りも全然回らなくて疲弊していました。日経先物とオプションに一本化してからは、本当に楽になったんですよね。
最初は最小単位でいい。コール・プットを少しずつ買ってみて、体で値動きを覚えていく のが結局いちばんの近道だと思います。万が一ゼロになっても3,000円なら、勉強代としても悪くないですよね。
😌 おわりに
まとめると、
日本市場は機関投資家・ヘッジファンドが武器を持って戦っている戦場
個人投資家こそオプションを学ぶ必要がある(最低限の知識でも全然違う)
オプションをやると ボラティリティと時間 という、投資の本質的な2つの感覚が身につく
始めるなら日経225のミニオプションから、最小単位でOK
オプションは怖い・難しいというイメージがあるかもしれませんが、丸腰で戦場に出続けることのほうがよっぽどリスクなんじゃないかな、というのが私の意見です。
それではまた、次回のポッドキャストでお会いしましょう。


