個別株しかやらない人へ。SQ値を知らないと損をする理由
今回は「なぜ個人投資家でもオプションSQを知るべきなのか」「2つの時間軸で相場を見ることの大切さ」を、SQ日、SQ値といった切り口から書いてみますね。
オプションをやる前の私は、時間軸を2つ持てていませんでした。
正確に言うと、短期のチャートと中期のチャートは見ていたんです。ただ中期のチャートって、ざっくりとした流れしか見えないんですよね。
しかも中期チャートは短期チャートの積み重ねでもあります。毎日相場を見るなら、結局は短期の積み重ねで足りてしまう。
だから実質的には、短期しか見ていなかったのと同じでした。
その状態が変わったのはオプションを始めてからです。今日はその話をします。
📊 SQ値に敏感になると、見えるものが変わる
先物だけをやっている分には、SQ値の中身を知らなくてもそこまで困りません。
先物はぶっちゃけデルタだけです。8月14日に8月限が終わるなら、その前に9月限へ乗り換える。ロールオーバーですね。放っておくと強制的に決済されるので、ロングを続けたいなら乗り換えていくだけの話です。
ところがオプションは違います。
8月限、9月限、10月限。
それぞれが別商品なので、ロールオーバーという感覚がそもそもありません。
※厳密には期近と期先でポジションを持つ戦術もあるのですが、ほぼ同条件で限月をスライドできないという意味でお考えください
だからオプションをやると、SQ日とSQ値に否応なく敏感になるんですね。どうやって計算されているのかを知らないままだと、ルールを知らずにゲームに参加しているようなものですから。
その知識は、個別株しかやらない方にも効いてきます。
たとえば8月14日のSQ値は69,702円でした。この日の日経平均の始値は68,811円。891円も違います ⚠️
理由はSQ値が225銘柄それぞれの始値を合算したものだからです。銘柄ごとに寄り付く時刻が違うので、採用される時間軸がバラバラになる。
普段の日経平均が気配値を使って「その瞬間」を切り取っているのとは、そもそも作りが違うわけですね。
🤔 「日経平均上昇」と書かれた日の中身
14日の日経平均は、記録の上では上げています。
ただ終値は68,713円で、前日比プラス404円。率にすると0.59%です。SQ値のほうは前日比で2%を超えていました。
朝がいちばん高くて、そこから1,000円下げた1日だったわけです。
先月7月限のSQ値は69,171円でした。8月限のSQ値は69,702円ですからそこから切り上がっています。それなのに14日の終値は、先月のSQ値すら459円下回っている。
ニュースの一行には、この構図は出てきません。
💡 私が中期の判断に建玉を使うようになった理由
前回と前々回のブログで、当てにいく話をしました。明日上がるか下がるかは基本的に当てられない。チャートの多数決でも勝てない。そういう内容です。
では当てにいく代わりに何を見るのか。その答えのひとつが、今日のオプション建玉(オープンインタレスト)の話です。
ここからが本題ですね。私が中期をチャートだけで判断しなくなった理由の話をします。
9月限の建玉を見ると、新しい限月に入ったのにバランスが8月限の序盤の頃からほとんど変わっていません。コールよりプットのほうが強いままです。
60,000円台前半から65,000円のプットが減っていない。今の水準から遠い価格ではありません。
一方でコールは72,000円や74,000円がほとんど増えていない。株価が3,000円上げた後でこれなんです。
日経VIの水準も高いままです。上か下かは分からないが荒れやすい、と市場が見ているということですね。
つまりプロは、下への保険をまだ外せずにいる。上へのチケットも本気では買っていない。私はそう読みました。
「建玉や手口なんて見ても役に立たない」と言う方もいます。
それはそうで、これで相場が100%分かるわけではありません。チャートだけで勝てないのと同じです。ただ、時間軸を分けて考えるうえでオプションを無視するのはまずいと思っています。
日経平均を動かしているのは現物と先物とオプションの3つがセットです。個人の影響はせいぜい3割で、残り7割のプロはその3つを駆使して相場を作っている。
だから「私は先物もオプションもやらないから関係ない」にはならないんですよね。
☕ おわりに
短期は上、中期は警戒。今はそういう局面だと私は見ています。
ただし相場のポジションは刻々と変わります。市場参加者が一気にコールの上のほうを厚くしてくれば、判断は当然変わる。
「先週と言うとることが違うやんけ」と言われることもあります。でも参加者のポジションが変わっているのだから、こちらが変わらないほうがまずいわけです。市場の向きが右から左に変わったら、ついていかないと勝てません。
短期の上下を当てるのは難しい。でも中期の方向性なら、建玉と中期チャートを合わせることである程度は見当がつきます。
みなさんは中期の判断を、何を材料にして決めていますか。
チャートだけで見ている方も多いと思います。ファンダメンタルズをしっかりと確認されている方も多いことでしょう。私も現物ならファンダメンタルズや需給は確認します。
もし日経平均や先物の中期戦術において「建玉は見たことがない」「見方が分からない」という方がいれば、是非コメントで教えてください。
次に書く記事の参考にさせてもらいます。
なお、みんなの投資ラボではこの中期(1ヶ月後)のSQ分析レポートを毎日配信しています。興味のある方はぜひこちらもチェックしてみてください。
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